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    間中ムーチョ作品展
    ナマケモノさん、土の中からありがとう
    ワンダーランド
    @東京神田・海老原商店

    ……ナマケモノの動きがのろいのは筋肉が少ないからで、それはなるべくエネルギーを使わないで、葉っぱだけを食べて生きていくための知恵だということがわかった。また筋肉が少なければそれだけ体重が軽くなるから、高い木の上の方の細い枝にもぶら下がることができ、それだけ敵から襲われる心配も少ない。またおもしろいことに、ナマケモノは七、八日に一度、危険を承知でゆっくりと木の根元まで下りてきて、地面におしりで浅い穴を掘って糞をする。地上に降りてきて、もし天敵に見つかればこんなに動きの遅い動物はすぐつかまって食べられてしまうだろうに。どうしてこんな危険なことをするのだろう。ある生物学者の研究によると、それはナマケモノが、自分に食べものをくれる木の根元に糞をすることで、もらった栄養をなるべくその同じ木に返そうとしているのだという。つまり、自分を育ててくれる木を、逆に支え、育てているというわけだ。「環境にやさしい循環型のくらし」とはまさにこういうものだろう。……

    辻信一『「ゆっくり」でいいんだよ』(ちくまプリマ―新書)


    辻信一著『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)発刊20周年、『「ゆっくり」でいいんだよ』(ちくまプリマ―新書)発刊15周年を記念し、ナマケモノの排泄行動から、循環型の暮らしってなんだろう、エコロジーってなんだろう、を学びなおす、アート展を開催します。
    会場は、昭和初期に建てられた看板建築様式の建物、東京神田の海老原商店。秋葉原駅近くの都心にあって、およそ100年前の風情を大切に守り続けている古民家ギャラリーです。
    本会では、海老原商店の土間が、文字通り“土のアートの間”になります。絵本作家の間中ムーチョさんの手によって描かれた高さ3メートルもの土のアートが、土間中に張り巡らされます。
    土とは、石や砂や粘土や、植物や動物の亡骸が積み重なってできたもの。生物が生きる土台であり、新しいいのちを産み出す糧でもあります。この土間に身を置いて、ミミズやアリや、微生物の気分になって、瞑想したり、踊ってみたりしながら、過去と未来が混じり合う、“あの世とこの世”をたのしんでみませんか。
    この土間の頭上(地上)に、ウンチをギフトしてくれているナマケモノさんがいます。土の中から「ありがとう」の声を存分に響かせましょう。
    作家の間中ムーチョさんは、会期中在廊し、一緒に土遊びをしてくれます。ナマケモノ教授こと、辻信一さんも、最終日の午前から在廊してくれます。ナマケモノことなど、いろいろ教えてくれますよ。
    時には人間の目線から降りて、違う生きものの視点から世界や暮らしを見てみましょう。循環型の暮らしとは、「ありがとう」をこだまさせることから、始まるんじゃないかな。

    イベント情報(詳細)

    会期

    2021年11月26日(金)~28日(日)
    10:00〜17:00
    ※最終日(11月28日)は14:00までとなります

    場所

    海老原商店・土間ギャラリー
    千代田区神田須田町2-13-5
    https://www.ebiharashoten.com/access/
    ・JR「秋葉原駅」より徒歩4分
    ・都営新宿線「岩本町駅」より徒歩2分

    主催

    ゆっくり小学校 × 海老原商店
    海老原商店→https://www.ebiharashoten.com/

    ナマケモノさん、土の中からありがとうトークライブ(無料)
    辻信一さんを囲んで、日曜日の午後を、ぶらぶらするオンラインイベント(youtube ライブ)です。無料配信となりますので、是非覗いてみてください。

    https://youtu.be/5TI0j1Jc4zw

    日時:2021年11月28日(日)15:00~17:00
    出演:辻信一(ぼちぼち亭ぬうりん坊)、海老原義也、間中ムーチョ、ぬん(榊原慶祐)、むねん(上野宗則)ほか