人気作家のおふたりをお迎えし、木器と陶器の作品展と、ゆっくり小自然農園の収穫祭を開催します。木工作家の前田さんは、重厚なアート作品と、個性的で使いやすい普段使いの器を制作されています。
元々、企業の管理職を務めていた頃から「本当にやりたかったこと」を追求するため、木工作家へと転身されました。企業勤務で疲弊した心身を、木に触れることで回復できた、木に助けられた、と前田さんは言います。前田さんにとって「木」は、単なる素材ではなく、いのちそのものであり、親しい友のような存在なのだと思います。ゆえに前田さんは、木器に自然なものしか使用せず、化学的なものは使用されません。
お馴染みの作家、垣野さんの陶器は、全国規模で人気が高まり、いまや手に入りづらくなってきています。垣野さんも、国東半島で、農的な暮らしやコミュニティ活動を続けながら、地域の土を生かす作品づくりに
取り組まれています。おふたりは、作品づくりを通して、木の、土の声を聞いているのではないか――。エコロジストでもあり、洗練された作品をつくられている、おふたりの想いを目と手で感じてください。
イベント概要
日時
2024年11月26日(火)〜12月1日(日)
10:00〜17:00
※最終日(12月1日)のみ16:00までとなります
会場
ゆっくり小学校 下関内日校舎
下関市内日下595
【道案内動画】https://youtu.be/YV8yFViTNckI
・新下関駅よりバス(ヘルシーランド経由内日)に乗車後、
「中村(内日線)バス停」下車徒歩約5分
・中国自動車道「下関IC」より車で約30分
・10台程度の駐車スペースあり
在廊日
前田昌輝さん 会期中全日
垣野勝司さん 11月30日(土)・12月1日(日)
主催
株式会社素敬 ゆっくり小学校
イベント開催中 TEL. 090-9362-2585 ※平日9:00〜16:00
※クレジットカード(VISA・Master・JCB)ご利用いただけます。
※エコバッグをご持参ください。
プロフィール
前田昌輝(まえだまさてる)
木器作家。1973年生まれ。京都府出身の元自動車整備士。2004年から2年間、青年海外協力隊に参加し、南米エクアドルで自動車整備を指導する。そこで自然に寄り添い、人間らしい、温かい、心豊かな日常を過ごす人々に出会い、帰国後、心の豊かさを求めて、作家を志す。 2021年、2022年 日本民藝館展にて3作品準入選。
以下、前田さんより「ひとところにとどまり、日の当たるところへ枝を伸ばし、季節の移り変わりを何度も見て風雪に耐えてきた木たち。色んな理由で切られてしまった木を眺めながら、生きた時間に思いを馳せ、それぞれの個性を活かし、自然の美しさを保つ器やオブジェとして生まれ変わってもらいたい。その思いから、化学合成のものは使わず、木目を残し、鉄染、草木染などで着彩、オイルや漆で仕上げています。私の作品を通して、木の優しさや自然の美しさに触れ、日々の暮らしにホッとする時間や空気感を感じてもらえればと願っております」
垣野勝司(かきのかつし)
陶芸家。「くにさきかたち工房」主宰。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科クラフトデザイン卒業後、高原野菜農家に就農。農薬や化学肥料を用いて、商品化された作物をつくる農業に不信感を募らせ退職。1995年作陶を開始。使い捨てを常とする消費社会に大きな疑問を抱き、長く大切に使いたくなる器づくりを志す。東日本大震災を機に、大分県国東半島へ家族4人で移住。田一反、畑五畝を無農薬、無肥料栽培をしながら、土に根ざした暮らしを実践、身近な素材を生かす作陶に取り組んでいる。