成立300年記念ピアノリサイタル J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲および髙橋望による平均律クラヴィーア曲集のお話会
成立300年記念ピアノリサイタル J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲
バッハはなぜ音楽の父と言われているのでしょうか? それは現在私たちが耳にする、殆どの音楽の礎を作ったからだと思います。この礎がなければ、その後の音楽も全く異なった響きになっていたに違いありません。それまでは理論上可能でも、実践では不可能と言われていた、全ての長調と短調で演奏できることを、いまからちょうど300年前の1722年に平均律クラヴィーア曲集第1巻の作曲をもってバッハは実証したのです。その解決方法は〈ほどよく〉調律することでした。ぴったり調律するよりも〈ほどよく〉調律することで、音楽の様々な可能性が開かれました。〈ほどよく〉は、音楽だけでなく私たちが直面する様々な課題をも解決するキーワードではないでしょうか。
1オクターブの中には音が12種類あり、それらの音を使って12種類の明るい調子(長調)と12種類の暗い調子(短調)のあわせて24種類の調子になるのですが、12という数字は、12カ月、干支、黄道十二宮など、また24という数字は1日が24時間であり、いずれも私たちに身近な数字です。バッハは自然の摂理と人間のもつ喜怒哀楽の表情をこの曲集に込めたのではないかと思います。バッハの描いた森羅万象を、美しい旋律、躍動するリズムの中に感じていただけたら嬉しいです。皆さまのご来場をお待ちしております。
髙橋 望
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http://www.yukkuri-web.com/archives/9908
髙橋望による平均律クラヴィーア曲集のお話会
ピアノリサイタルに先立ち、バッハについて、平均律について、また楽譜を読めない方、クラシックに詳しくない方にもわかりやすくお話しします。
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http://www.yukkuri-web.com/archives/9938