【9/14】辻信一校長と
“ムダ”カフェ @ゆっくり小学校
あらためて「ムダ」という言葉のレンズを通して眺めてみると、とたんにいろんなことが見えてきます。そして、たしかに最近、「ムダ」に対する風当たりが強まっていることに気がつきます。駅や電車で、人びとの視線に否応なしに飛びこんでくるのは、ばい菌、体臭、シワやシミ、“ムダ毛”、ぜい肉などを体から除去することを人々に迫る広告です。……
どうやら、ムダが忌避され、敵視されている。ぼくたちはムダを恐れ、そこから逃れようとしているようです。そして、その傾向はますます強まっている。
ふとムダの身になって考えると、ずいぶん生きづらい世の中になっているにちがいありません。そして、ムダにとって生きづらい世界とは、はたしてぼくたちにとって生きやすい世界なのか、そんなことも考えてしまうのです。
辻信一著『ナマケモノ教授のムダのてつがく 「役に立つ」を超える生き方とは』(さくら舎) はじめに より引用
この秋、ゆっくり小学校では、ゆっくり小学校の校長で、ムダのてつがく者、辻信一さんと、“ムダ”カフェを開店します。目的をもたず、ただただいまをたのしむ、そして、ムダという言葉を背景に、社会や未来について、てつがくしてみる、という会です。
大学を退任されて以来、各地をぶらぶらし続けている辻さん。対立や分断が加速しつつある世界を訪ね歩き、いま感じておられること、また、11月に来日されるサティシュ・クマールさんの「ラディカル・ラブ」についてなど、ムダ話をたのしんでみませんか。落語家、ぼちぼち亭ぬうりん坊としても登場! ムダをたのしむ、ゆっくり小学校へいらっしゃい!
イベント概要
日時
2024年9月14日(土)11時~15時頃(受付開始10時40分)
会場
ゆっくり小学校 下関内日校舎
下関市内日下595
【道案内動画】https://youtu.be/YV8yFViTNck
※10台程度の駐車スペースあり
参加費
一般4,400円
学生(小・中・高・大)2,200円
※ゆっくり小自然農園の“なちゅらる野菜”を使ったランチ、コーヒー、プチデザートつき。 (お茄子などの夏野菜を中心に)
※小学生未満は無料ですが、食べもの+飲みものが必要な場合、学生料金でお申し込みください。
※参加費は当日、現金でのお支払いとなります。 釣り銭の要らぬようご準備ください。
定員
15名くらい
主催
株式会社素敬 ゆっくり小学校
お申し込み
メールフォーム
以下URLよりメールフォームへ進み、必要事項を入力の上、お申込みください。
※受付完了後、ご入力頂いたメールアドレス宛にsokei.yukkuri@gmail.comより返信させていただきます。スパム扱いにならないように、必ずご確認ください。
https://forms.gle/MK9WY1gW9Pk7J2PD8
辻 信一
文化人類学者、環境=文化NGO「ナマケモノ倶楽部」代表、明治学院大学名誉教授、「ゆっくり小学校」“校長“。1952年生まれ。1977年北米に渡り、カナダ、アメリカの諸大学で哲学・文化人類学を学び、1988年米国コーネル大学で文化人類学博士号を取得。1992年より2020年まで明治学院大学国際学部教員として「文化とエコロジー」などの講座を担当。またアクティビストとして、「スローライフ」、「ハチドリのひとしずく」、「キャンドルナイト」、「しあわせの経済」などの社会ムーブメントの先頭に立つ。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)、『ゆっくりノートブック』シリーズ全8巻(大月書店)、『弱虫でいいんだよ』(ちくまプリマー新書)、『よきことはカタツムリのように』(春秋社)、『ナマケモノ教授のぶらぶら人類学』『ゆっくり小学校−学びをほどき、編みなおす』『常世の舟を漕ぎて 熟成版』(以上SOKEIパブリッシング)、『ナマケモノ教授のムダのてつがく』(さくら舎)、最新刊『サティシュ先生の夢みる大学』(ゆっくり堂)など、映像作品に「アジアの叡智」(DVDシリーズ)がある。趣味は歩くこと、俳句、ヨガ、瞑想。落語家として、ぼちぼち亭ぬうりん坊を名のる。
ゆっくり小学校
ゆっくり小学校は、3.11東日本大震災をきっかけに、思想家のサティシュ・クマールさんの教育運動に倣って、辻信一校長と上野宗則ようむ員が立ち上げた、大人のための“小さい学校”。2014年の設立以来、世界観、人生観、そして生き方そのものを“アンラーン(学びほぐし)”し、“リラーン(編みなおす)”する場を、都市部を中心に展開。2017年、自然をいちばんの先生として、3つのH(head・heart ・hands)で3つのS(slow・small・simple)への学びを一層深めてもらいたいと、下関の里山に小さな校舎(家)を建設。豊かな自然、農、手仕事、思想・哲学、アートが融合し、サティシュさんの言う3つのS「soil・soul・society」を修養できるアシュラムを目指している。「遊ぶゆとりの中から本当の学びは培われる」と、“エディブル・プレイグラウンド(食べられる遊び場)”という看板を掲げ、食を中心としたローカルコミュニティづくりにも励んでいる。のんびり、ぶらぶらしに、いらっしゃい!