サティシュの学校2024@下関・ゆっくり小学校
【18〜29歳限定】
“サティシュ先生の夢みるゆっくり小学校”
with 辻信一
イメージビジュアル:長井朋子
教員として数多くの海外への実習を担当してきたぼくだが、あのイギリスでの実習ほど、「変化の旅」ということを実感した経験は他にない。学生たちは、サティシュと過ごしたシューマッハー・カレッジでの一週間で明らかに変わったのだ。考えかたが変わり、そのことで生きかたが変わった。かくいうぼく自身も、である。
もちろん、変化するのは簡単なことではない。人には、それぞれ慣れ親しんだやりかたというものがある。あえてそこから一歩を踏み出すには勇気がいる。
サティシュは、人々にその勇気を与えることができる。いや、その勇気を外からもたらすのではなく、その人が自らの内に勇気を発見する手助けをするのだ。自分は変わることができないというあきらめや無力感は、自分自身への信頼の欠如から来る。逆に、自分は変わることができるという希望、この世界をよりよい場所に変えることができるという希望は、自分自身への信頼と自信から来る。信頼と勇気とは同じことを意味しているのだ。・・・(中略)・・・
・・・若者たちを前に、サティシュはこう説いた。自分とはこの世界の一部だ。だから、その自分をまず変えていく。自分のライフスタイルを変える。すると想像を超えた新しい自分が見つかる。自分が変わるということは、「変化のエネルギーを全身から発散すること」を意味する。だからそれは周りの人たちにも影響を与えずにはおかない。「世界が変わるとは、そういうことなんだよ」とサティッシュ。
辻信一著『サティシュ先生の夢みる大学』(ゆっくり堂)
2013年版へのあとがきより引用
下関の豊かな里山に位置する「ゆっくり小学校」で、サティシュさん、辻さんとゆっくり過ごせる、リトリートを開きます。
冒頭に紹介した『サティシュ先生の夢みる大学』のように、一週間を共に過ごすことはできませんが、たった一晩でも若い人たちにサティシュと過ごしてほしいとの想いで、企画いたしました。
サティシュさんと調理をしたり、歩いたり、焚き火の前で話をしたり……、大きな紅葉の下で、未来に夢を描いていく、かけがえのない旅になりますように。
イベント概要
内容
瞑想、散歩、調理、ファイヤーサイドチャットなど
日時
11月8日(金)〜9日(土)
13:00~翌10:30頃
場所
ゆっくり小学校 下関内日校舎
下関市内日下595
ttp://www.yukkuri-web.com/smallschool
https://www.facebook.com/sss.utsui/?locale=ja_JP
アクセス
新下関駅よりバス(ヘルシーランド経由内日)に乗車後「中村(内日線)バス停」下車徒歩約5分
中国自動車道「下関IC」より車で約30分
10台程度の駐車スペースあり
https://goo.gl/maps/GuzmQfb86Xy
【道案内動画】https://youtu.be/YV8yFViTNck
募集人数
20名
参加資格
18〜29歳(申込み時)の方
参加費
22,000円(税込み)
※宿泊費(近くの宿泊施設で男女別の相部屋)、食事代(朝食・夕食各一食)含む
申込みフォーム
下記URLよりネットショップBASEにてお手続きください。
https://yukkuriweb.base.shop/items/88778865
※恐れいりますが、本イベントは18〜29歳の方限定となっております。
お申し込みの際にご年齢をお知らせください。
サティシュ・クマール(Satish Kumar)
現代を代表するエコロジー思想家、非暴力平和運動家。1936年、インド西部ラージャスターン州の村で、ジャイナ教信徒の両親のもとに生まれた。父の死を契機に、死がもたらす悲しみを超える道を模索し始めたサティシュは、9 歳にして出家、ジャイナ教の僧侶となる。18歳の時、マハトマ・ガンディーの社会的非暴力思想に魂を揺さぶられ、還俗を決意。その後、ビノーバ・バーべ師のもとで社会変革運動に携わった。1961 年、当時90 歳の哲学者バートランド・ラッセルが、核廃絶を求める座り込みで逮捕されたというニュースに触発され、友人とともに、当時4つあった核保有国(ソ連、フランス、イギリス、アメリカ)の首都へ、平和のメッセージを届ける平和巡礼に旅立つ。2年半かけて、およそ1万4千キロの道を一銭ももたずに歩き通した。その後、著書『スモール・イズ・ビューティフル』で知られる経済学者、E.F. シューマッハーと出会い、意気投合。1973 年、シューマッハーに請われて、『リサージェンス』誌の編集主幹となる。以来、『リサージェンス』はエコロジー思想の知的拠点として、また環境、平和、科学、スピリチュアリティの統合をめぐる世界的な議論の場であり続けている。1982 年、自宅のあるイギリス南西部デヴォン州に「スモール・スクール」という中学校を創設し、自然からの学び、日常生活の重視などを特徴とする先駆的なカリキュラムで注目を集めた。1991 年には、「シューマッハー・カレッジ」を創設。パラダイムの転換を模索する人々が世界中から集い、学び合う場となっている。やさしくあたたかく、力強い言葉とまなざしで、環境運動や平和運動を展開し、世界中の人々を魅了し続けている。邦訳書に『君あり、故に我あり』(講談社学術文庫)、『人類はどこへいくのか ほんとうの転換のための三つのS〈土・魂・社会〉』(ぷねうま舎)、『サティシュ・クマールのゆっくり問答with辻信一』『怖れるなかれ(フィアノット)愛と共感の大地へ』DVDブック『サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト』(以上SOKEIパブリッシング)、『エレガント・シンプリシティ: 「簡素」に美しく生きる』(NHK出版)などがある。
辻 信一(Keibo Oiwa)
文化人類学者、環境=文化NGO「ナマケモノ倶楽部」代表、明治学院大学名誉教授、「ゆっくり小学校」“校長“。1952年生まれ。1977年北米に渡り、カナダ、アメリカの諸大学で哲学・文化人類学を学び、1988年米国コーネル大学で文化人類学博士号を取得。1992年より2020年まで明治学院大学国際学部教員として「文化とエコロジー」などの講座を担当。またアクティビストとして、「スローライフ」、「ハチドリのひとしずく」、「キャンドルナイト」、「しあわせの経済」などの社会ムーブメントの先頭に立つ。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)、『ゆっくりノートブック』シリーズ全8巻(大月書店)、『弱虫でいいんだよ』(ちくまプリマー新書)、『よきことはカタツムリのように』(春秋社)、『ナマケモノ教授のぶらぶら人類学』『ゆっくり小学校−学びをほどき、編みなおす』『常世の舟を漕ぎて 熟成版』(以上SOKEIパブリッシング)、『ナマケモノ教授のムダのてつがく』(さくら舎)、最新刊『サティシュ先生の夢みる大学』(ゆっくり堂)など、映像作品に「アジアの叡智」(DVDシリーズ)がある。趣味は歩くこと、俳句、ヨガ、瞑想。落語家として、ぼちぼち亭ぬうりん坊を名のる。
- 主催:サティシュさん、ようこそ委員会2024、株式会社素敬ゆっくり小学校
- 協力:環境=文化NGOナマケモノ倶楽部、アトリエ・アンソロポロジー合同会社、公益財団法人五井平和財団、ユナイテッドピープル株式会社