ゆっくり小学校 初夏の特別授業
ファン・デグォンさんお話会と
スローシネマ『Life is Peace』上映会
足元にひろがる、もうひとつの世界へ
ファン・デグォン
自分は「獄中で二度死んだ」…“死”から、新しい生命が始まった、と彼は言う。そして、自分がしがみついてきたものが、全部無意味だと気づいたときにこそ、新しい道が見えるものなのだ、と。その新しい道へと彼を導いたのが、ありふれた野草と虫たち、そして無数の微生物だった。…彼にとって野草とは、「人間が自然へと回帰するための扉」なのだ。
辻信一
以上、ファン・デグォン著『野草の手紙』(自然食通信社)より
下関内日に拠点をもつ、学びなおしの小さな学校、“ゆっくり小学校”。
ゆっくり小学校は、韓国の生態共同体活動家ファン・デグォンさんをお招きし、お話会とスローシネマ『Life is Peace』の上映会を開きます。
ファンさん(BAUさん)は、かつて、時の権力者から理不尽な暴力や弾圧を被り続け、あらゆる抵抗や葛藤の末に、自然界の中に生きる糧を見出した人。多くの悲しみや苦しみをくぐり抜け、善悪を超えた境地に達しているかのような、深い慈愛に満ちた方なのです。
スローシネマのなかでファンさんは言います。「自然をじっくり観察すれば、命は、はかないものだと分かります。生きている間、命は生を謳歌します。そこには繁栄が、喜びが、悲しみがあります。それらすべてが混じりあって、生の華麗な織物を作りあげます」と。
彼と共にいるだけで、生きていく力をもらえる、そしてこうも気づかされる、「生きていくべき世界は、この世界だけではない」と……。石ころを意味する“BAU”を名のる謙虚なファンさんの想いを感じ取り、足元にひろがっているもうひとつの世界へと目を向けていく―、ゆっくりと学びなおし、しませんか。
イベント | ・スローシネマ『ファン・デグォンのLife is Peace 』上映会 【プロモーション映像】https://youtu.be/5E9NWrCKTgQ ・ファン・デグォンさんお話会 ・カヤグムの弾き語り 特別出演:呉明美(オ・ミョンミ) |
日 時 | 2019年6月14日(土) 18:00−21:00頃(受付開始 / 17:30) |
場 所 | 下関市生涯学習プラザ 宙のホール(多目的ホール) 下関市細江町3-1-1 http://s-dreamship.jp/access.html |
参加費 | [前売券]一般:1,800円 学生(中高大):1,000円 [当日券]一般:2,000円 学生(中高大):1,200円 小学生以下無料 |
チケット 取り扱い |
◉下関生涯学習プラザ 5月10日(金)より発売 ◉Peatix ◉ゆっくりweb(受付締切:2019年5月31日) |
プロフィール | ◉ファン・デグォン 1955年ソウル生まれ。著述家、生態共同体活動家。ソウル大学農学部卒。1985年、留学先の米国から帰国したその日に、身に覚えのないスパイ容疑で当時のKCIA(国家安全企画部)に拘束され、2ヶ月に及ぶ拷問の末、北朝鮮のスパイに仕立て上げられる。死刑求刑後無期懲役の判決を受け、1998年に特赦による釈放までの13年2か月、独房で牢獄生活を送る。釈放後、アムネスティ・インターナショナルの招きにより、ロンドン大学で農業生態学を学ぶ。2002年、獄中から妹に送り続けた絵手紙が『野草手紙』として韓国で出版され、100万部を超えるベストセラーとなった。現在、全羅道ヨングァンにある生命平和マウルを拠点に、農業と執筆活動を行いながら、「生命平和(ライフピース)運動」を展開している。 ◉きむ・すひゃん(通訳) ◉呉明美(オ・ミョンミ) |
主 催 | 株式会社素敬 ゆっくり小学校 |