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[東京]J.S.バッハ
平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲
髙橋望 ピアノリサイタル

2018年7月1日(日)、下関で行われる「J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲 − 髙橋望 ピアノリサイタル」のイベント詳細を公開、及びチケットの受付を開始致しました。
また、リサイタルに先立ち、前日の6月30日(土)に、バッハについて、平均律について、また楽譜を読めない方、クラシックに詳しくない方にもわかりやすくお話しする「髙橋望による平均律クラヴィーア曲集のお話会」も開催致します。是非お誘い合わせの上足をお運びください!

詳細ページへ → http://yukkuri-web.com/archives/7254

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バッハはなぜ音楽の父と言われているのでしょうか? それは現在私たちが耳にする、殆どの音楽の礎を作ったからだと思います。この礎がなかったらなら、その後の音楽も全く異なった響きになっていたに違いありません。それまでは理論上可能でも、実践では不可能と言われていた、全ての長調と短調で演奏できることを、平均律クラヴィーア曲集第1巻(1722年)の作曲をもってバッハは実証したのです。1オクターブの中には音が12種類、それらの音を使うと12種類の明るい調子(長調)と12種類の暗い調子(短調)のあわせて24種類の和音が生まれるのですが、12という数字は、12カ月、干支、黄道十二宮など、また24という数字は1日が24時間であり、私たちに身近な数字でもあります。バッハは自然界にある法則や人間のもつ喜怒哀楽の感情をこの曲集に込めたのではないかと思います。バッハの描いた森羅万象を、美しい旋律、躍動するリズムの中に感じていただけたら嬉しいです。

髙橋望